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「国際人」ってなんだろう??

「国際人」と聞いて、あなたは誰を想像しますか?

この質問を、身の回りの数人にしてみたところ…

全ての人が「よくわからん」と答えました。

日本は島国だから、「国際人」といわれてもイメージがわかないのでしょうか?

そもそも、「国際人」のロールモデルがいないので、イメージしようがない。

そういうことだと思います。

 

正直に言うと、僕も数年前まで「国際人」という人のイメージは出来ませんでした。

世界のHONDAで働いていると、世界を意識はします。

社是に「地球的視野をもち…」という一節があるので、

なんとな〜く、「世界」をイメージはするのですが…

タイやインドや中国の工場はどんなかな?

と思いをはせる程度しか想像力がはたらかないんですよね。

 

「国際人」を語るわけ

突然、こんな話をし始めてすみません。

ただ、これからブログの中身を入れ替えるにあたり、

避けては通れないテーマなのです。

 

と、言うのも、

僕が起業をした理由は、

《社会的課題をビジネスで解決できる人を増やすため》

その第一歩として、ビジネスのプロデューサーという道が相応しかったからです。

 

最終的なゴールは、

《社会的課題を解決できるビジネスを作り、人を雇い、実際に課題解決までやれる人を育てる教育機関をつくること》です。

これは生涯のスパンで考えているビジョンなので、

今はまだ伝わりにくいと思います。

 

ただ、現在関わっているクライアントさんのビジネスには、

このビジョンが少なからず反映されています。

 

例えば、

・歯科医院の女性に優しい職場環境づくりのコンサルティング

→日本全国に7万軒ある歯科医院を

子育て中の女性でも働きやすい場にするプロジェクト

 

・恋に奥手な男性のための恋愛コーチング

→結婚したいけど諦めている男性を減らし、

結婚の率、はたまた出生率を高めようというプロジェクト

 

これらは分かりやすい例です。

関わっている皆さん、「自分が儲けたい!」という意識ではなく

「こういう課題をなんとかしたい!」という意識を持っている方々。

 

それぞれの分野でロールモデルになってもらうべく、

日々関わっているのです。

 

そこで、なんで「国際人」なのか?

社会的課題を解決するヒントは、海外にある。

そして、「世界」を見る目線を養うことで、「日本」を見る目が変わる。

そんな「国際人的視点」を持つことが、これからはますます大切になるからです。

 

リヒテルズ直子さん

こうしたことをおぼろげながら考えていた、25歳の夏。

長期連休を利用して、僕はオランダへ行きました。

リヒテルズ直子さんにお会いするためです。

リヒテルズ直子さん

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リヒテルズさんは、オランダのデン・ハーグにお住まいで、

オランダの公教育や社会のあり方を日本に伝えている方です。

(生まれは九州。ご主人がオランダの方なのです。)

あの尾木ママが、「尊敬する人トップ3」に真っ先に挙げるほど、

教育に関して深い洞察を持っている方です。

たまたまNHKの教育ドキュメンタリー番組を観て、オランダの素晴らしさを知り、

オランダの教育について調べる過程で、リヒテルズさんの存在を知り、

お会いしたい!!!!と直感したのです。

飛行機を押さえ、フェイスブックでリヒテルズさんにメッセージを送り、

アポを取り付けました。

(すごいでしょ。フェイスブック。)

「1時間なら…」と快く時間を作って頂けたのです。

リヒテルズさんとの会話は、今でも鮮烈な記憶となっています。

 

真の国際人の視点

彼女が話してくれたことの要点だけ書きます。

・日本は成熟社会に学ぶ必要がある

・オランダや北欧の国々が良いモデル

・「成熟社会のあり方」を伝えても、今の日本人には伝わらない

(それほどにレベルが離れている)

・だから、わかりやすく「教育」を通じて日本の進むべき方向性を伝えようとしている

 

・「国際人」とは複数の視点で社会を観れる人のこと

・日本人は、日本ーアメリカ、日本ー中国という対比で考えがち

・本当は、3つの国を知り、トライアングルで考えないとバランスが悪い

(最低でも3つの軸が必要)

・そのため、語学は最低3カ国習得すべし

(あなたは、英語ができるなら、オランダ語でも始めたら?と言われる)

(触発されて帰国後にオランダ語をかじったので少しだけ話せる)

 

・これからは、全体像で物事を捉える時代

・直線的な思考ではなく、システム思考を身につけなさい

・すると、環境問題や社会問題の構造が見えるようになる

・そして、歴史や哲学を勉強しなさい

(10冊ほど推薦図書を勧められる→そのうち紹介します)

 

1時間の約束のはずが、カフェを2軒はしごし4時間話し続けました。

リヒテルズさんは、僕の人生初の「国際人」。

視野の広さと洞察の深さに、圧倒的に驚かされました。

 

そして、リヒテルズさんから勧められた本を読んでいると、

社会的課題を捉えるヒントが少しずつ見えてきました。

それがビジネスに結びつくのは数年後の話です。

ただ、今でもこの時もらった学びが、僕の根底にあります。

 

「国際人」

まだまだ遠いけれど、そのモデルを知れた僕は幸運でした。

社会のあり方についてトークしたい方がいれば、声をかけてもらいたいです。

その会話が、新しいちょいソーシャルなビジネスに繋がるかもしれません!

 

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アラヤ ノブトシ

C&Pプロデューサー・アラヤ ノブトシ 《強いコンセプト》×《魅せるパッケージ》でシンプルに売れる企画をつくります。 プロデュースは最短120分からできます。