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幸せのパンケーキのストーリー

僕の事務所から歩いて4分のところに、

行列のパンケーキ専門店があります。

 

その名も、「幸せのパンケーキ」

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日々、魅力的なタイトルを研究している僕からすると、

「幸せのパンケーキ」ってありがちな店名だなぁ。

これだけ行列ができるなら、美味しいに違いないが、

ネーミングが今ひとつだなぁ。

 

と感じつつ、素通りしていました。

 

 

ところが、先日のグルメ番組で、

「幸せのパンケーキ」誕生のストーリーを知りました。

 

だから「幸せの」なのか!

理由がわかった瞬間、

店名・パンケーキの価値・行列の必然性がつながりました。

 

これは、価値がしっかりと届くストーリーです!

 

 

今日は、ストーリーの役割の一つ

「原点の価値を伝える」というポイントについてお伝えします。

 

最高に幸せな瞬間に食べられる、幸せのパンケーキ

なぜ幸せのパンケーキなのか?

その原点についてお伝えしましょう。

 

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シェフはパンケーキ店を始める前は、

ウェディングの式場で料理人をしていました。

人生で最高に幸せな場を料理で飾る。

そんな役目を負っていたのです。

 

そのシェフが、新郎新婦を最高に喜ばせたい!

そう思って考案したメニューこそパンケーキ。

空気をたっぷり含ませた、ふわふわの食感は、

食べると思わず笑顔になる幸せな美味しさ。

 

ゲストからも、新郎新婦からも

「最高に幸せ〜!」という喜びの声をたくさん頂いたそうです。

 

人生で最高に幸せな時に食べる、幸せな食べ物

それこそ「幸せのパンケーキ」

これが、店名の由来となった原点のストーリーだったのです。

 

その原点から出発した「幸せのパンケーキ」

現在も、お客様に幸せを提供し続けています。

 

昨日僕が伺った時も、店内は満席状態。

それでも、シェフが一枚一枚手作業で泡立て、手で焼いていました。

テレビでも「この工程は、絶対に誰にも任せられない」

幸せを届けるために、一切の妥協をしないのですね。

 

新郎新婦に届けていた幸せ。

その原点からぶれることなく、

今日も幸せのパンケーキが人を笑顔にしています。

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原点が伝わるから語りたくなる。

このストーリー、とても魅力的だと思いませんか?

幸せを届ける食べ物。

パッと見ると、ありふれたネーミングに聞こえますが、

ストーリーと結びついた瞬間、オンリー1の魅力的なタイトルになります。

 

そして、実際に食べ「幸せ」を体感すると…

誰かに語らずにはいられない。

 

さらには、「パンケーキ食べて超幸せだった〜!」と語るばかりか、

 

「これね、幸せのパンケーキってお店なんだけど、

元は結婚式場で出されてたんだって!

幸せな場で食べるから、幸せのパンケーキ。

すごい素敵だよね〜。

で、食べたら本当に幸せになっちゃうの〜!!

今度二人で行こうよ♡」

 

と、シェアの輪が広がっていくことでしょう。

 

 

行列がすごくて、3時間待ちになることもあるそうですが、

それでもお客さんが集まる秘訣は、

原点のストーリーが、カタチとして味わえるからなのですね。

 

「フワッと」ではなく、「バシッと」伝える

幸せのパンケーキの事例は、

ストーリーの大切なポイントを教えてくれています。

 

それは、バシッと伝わるストーリーには、

原点につながるポイントが、

短く明確に表現されることが大切だということです。

 

 

プロジェクトXや、プロフェッショナル仕事の流儀のように、

1時間の枠が与えられているなら別ですが、

日常の場面で、ストーリーを語れるのはせいぜい3分。

 

そこで大切なのは、バシッとエッジの効いたエピソードに絞り、

端的に伝えることです。

 

 

例えば、こんなストーリーがあります。

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生活保護を受けながら、子供の世話の合間にコツコツと書かれたその物語。

10社以上の出版社に断られながらも、

我が子の存在に力づけられながら、売り込みを続けた結果…

ついに子供向け出版社の目に止まります。

 

編集者は、預かった原稿を家に持ち帰って、子供に読ませてみました。

すると、子供が目を輝かせながら、語ったのです。

「パパ、これは他のどんなお話しよりも素敵だよ!」

 

こうして、出版されたその物語は、67カ国の言葉に翻訳され、

世界中の子供達に素敵なファンタジーを届け続けています。

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これは、『ハリーポッター』の出版ストーリー

「子供」というポイントに絞った例です。

 

 

離婚を経験し、シングルマザーで、無職で、

生活保護を受けていて、うつ病を経験していて…と、

他のポイントを語ることもできます。

 

が、ポイントを全部盛り込むと、

一番伝えたい点がフワッとしたストーリーになってしまいます。

現在につながる、原点となるエピソードに絞ることが、

価値が魅力的に伝わるストーリーとなるのですね☆

 

原点となるエピソードは?

あなたの場合、

魅力を最大限に伝えるにはどうすれば良いでしょう?

 

一番特徴的な出来事は?

一番象徴的なきっかけは?

あるいは、一番思入れの深い言葉は?

絶対に欠かせないポイントを1つだけ選ぶことが、

魅力が伝わるストーリーのパワーになります。

 

そのポイントを探すヒントは、

現在の情熱につながる原点を振り返ること。

 

あなたの情熱が、産声を上げた瞬間。

現在の仕事がスタートした瞬間。

 

こうした原点を掘り出してあげると良いですね。

 

あなたのストーリーは、語られることを待っていますよ☆

 

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