LINEで送る

「他にはないアイディアを考えよう!」ほど、人を狂わすものはない

働く人なら誰しも、言われたことがあることでしょう。

「他にはない、斬新なアイディアを考えよう!」

例えば、商品開発や、イベントづくり、

研修の企画や、広報活動。

業種業界問わず、新しいアイディア・魅力的な企画を生み出す力が求められています。

 

だがしかし!

その方法は誰も教えてくれません。

 

世の中には「企画関連の本」はあるけれど、

企画書のまとめ方や、企画のヒント集のような本がほとんどで、

体系的に企画力を磨けるノウハウは落ちていないものです。

必要とされているのに、磨きようのないもの。

それが企画力。

 

企画で食っている人たちは、ケチだから断片的な情報しか出していないのではありません。

僕は知っています。

企画力の磨き方を伝えるには、現場の生の題材を使って実践的に教えるしかないと。

 

とはいえ、最大限のヒントは提供したいと、僕は常々思っています。

前置きが長くなりました。

企画力の磨き方を伝えるため、新しいシリーズを開始します。

「アラヤノブトシ流!企画の視点」

 

身近なケースを題材に、企画が生まれるプロセスを、

できるだけリアルにお伝えします!!

 

アラヤの大好物!ラーメン!

札幌生まれ、札幌育ち。

そして、日本一のラーメン激戦区・高田馬場で学生時代を過ごした僕。

ラーメンには並々ならぬ思い入れがあります。

そこで、第1回は「ラーメン」を題材に企画を考えてみましょう。

IMG_5307

まずは、企画を生み出す、最もオーソドックスな方法をお伝えしましょう。

 

それは…Re-verse法!(リバース法)

常識をリバース(ひっくり返す)して、新しい切り口を生み出す方法です。

 

リバース法のステップはいたって簡単。

1)業界の常識をリストアップ

2)常識を素直にリバースし非常識を見える化

3)非常識を組み合わせ、企画の切り口を決める

 

今回の場合…

ラーメン業界の常識を洗いざらいリストアップし、

出揃った常識を真逆にリバースし非常識に転換します。

そして、非常識を組み合わせたり、一部変更して、面白い企画にまとめるのです。

実際にやってみましょう。

ラーメンの常識は?

・麺がある

・スープがある

・味噌、塩、醤油、豚骨

・メンマ、味玉、チャーシュー、ネギ

・トッピングはニンニク、胡椒、一味、紅生姜

・麺は湯でてある

・熱々で出てくる

・1杯600〜1000円程度

・地域によって特色がある

・豚骨には細麺

・味噌にはちぢれ麺

・塩にはストレート麺

 

このように、当たり前のことも常識としてリストアップしていきます。

また、ラーメン屋の常識も挙げると良いでしょう。

・テーブルがある

・椅子がある

・券売機で食券を買う

・昼に開店、夜に閉店

・ランチタイムはサービスが良い

・サイドメニューがある(餃子、チャーハン、チャーシュー丼等)

・ビールがある

 

(今回はこれぐらいにしておきます。実際には数にこだわり出せるだけ出します。)

 

非常識にリバース!

次に、先ほどの常識を非常識にリバースさせます。

・麺があるない

・スープがあるない

・味噌、塩、醤油、豚骨じゃない

・メンマ、味玉、チャーシュー、ネギは載せない

・トッピングはニンニク、胡椒、一味、紅生姜は加えない

・麺は湯でてあるない

・熱々で出てくるこない

・1杯600〜1000円程度じゃない

・地域によって特色があるない

・豚骨には細麺じゃない

・味噌にはちぢれ麺じゃない

・塩にはストレート麺じゃない

・テーブルがあるない

・椅子があるない

・券売機で食券を買わない

・昼に開店、夜に閉店しない

・ランチタイムはサービスが良い良くない

・サイドメニューがある(餃子、チャーハン、チャーシュー丼等)ない

・ビールがあるない

 

 

常識をリバースさせると、非常識に考えざるを得なくなります。

例えば、

麺が茹でてないとしたら!?

揚げる?蒸す?焼く?それとも生?

と、考えます。

 

味噌でも塩でも醤油でも豚骨でもないとしたら!?

カレー?コンソメ?ボルシチ?クリームシチュー?

トムヤムクン?おでん?茶碗蒸し風?グラタン?

はたまた、スイーツ系なら?ぜんざい?ココア?

と、考えます。

 

この時点では、とにかく案を出す。

すると…面白い切り口が見えてきます。

 

企画の切り口を決める

非常識を出しまくると、自然と面白い切り口が浮かび上がってきます。

非常識Aと非常識Bを組み合わせたら、面白そうじゃない!?という風に。

例えば、

麺を茹でない→焼く!?

味噌、塩、醤油、豚骨じゃない→グラタン!?

さっと焼いた麺を耐熱皿に盛り、

ホワイトソースとチーズを載せて、オーブンで焼いたら…

グラタン麺の完成!

麺とソースとトロトロソースが絡んで美味しそう!

ワインに合いそうですね。

(胃がもたれそうですが…)

 

このように、新しいアイディアは生み出すことができるのです。

ポイントは「常識をリバースすること」

いきなり「非常識」を考えても、斬新な切り口は生まれません。

そこで、常識をとっかかりにするのです。

今回は、ラーメンそのものを掘り下げましたが、

ラーメン屋の常識を掘り下げれば、新しい業態も発想可能です!

 

お知らせコーナー

The following two tabs change content below.

アラヤ ノブトシ

C&Pプロデューサー・アラヤ ノブトシ 《強いコンセプト》×《魅せるパッケージ》でシンプルに売れる企画をつくります。 プロデュースは最短120分からできます。