ストーリーで共感を!は間違い!?
ビジネスの現場にストーリーが活用されてきています☆
ストーリープランナーの僕として、非常に嬉しいことです。
創業ストーリー
経営難を乗り越えたストーリー
新商品誕生のストーリー…
様々な場面でストーリーが活用され、ファンを生み出すのに一役買っている。
とても嬉しいですね(^-^)
ただ、自己紹介の場面でストーリーを活用するなら注意が必要です!
「自己紹介をストーリー形式で話すと、共感や感動が生み出せる」
このように教えるケースが多いようですが…
あえて言いましょう。
自己紹介をストーリー形式で話すのは、非常に危険です。
今日は、そのことについてお伝えしましょう。
ストーリー型自己紹介を検証する
「自己紹介はストーリー形式で」というメリットの根拠は、ヒーローズジャーニーです。
平凡な主人公が、旅に出て、仲間と出会い、困難に打ち勝ち、勝者として帰還する。
これがヒーローズジャーニーというストーリーの型です。
(※桃太郎がこの典型です)
自己紹介に使うなら、こんな感じでしょうか。
今から5年前、私はどこにでもいるサラリーマンでした。
ところが、ある日突然南米への長期出張を命じられます。
言葉も通じず最初はものすごく苦労しました。
英語はおろか、スペイン語は「オラ!」しか知りませんでしたから。
そんな時、現地でチコさんというペルー人の老人と仲良くなります。
彼の一家は、高地に住んでおり、アルパカの毛織り物を扱っています。
彼が巻いていたストールに触れた瞬間、私の全身に電流が走りました。
こんなに肌触りが良い物に、人生で初めて触れた気がしました。
「ペルーから日本へこのストールを輸入させて欲しい」
チコさんの返事は「No」でした。
けれども、私は、毎晩のようにチコさんに会いに行くことに。
すると情熱がやっと通じ、月に10枚だけ、輸入できることになりました。
アルパカストールの魅力にとりつかれ、3年前に脱サラ。
現在は、日本で唯一の輸入元として、日本にアルパカ製品の良さを広げています。
この商品を通し、ペルーを知り、日本とペルーが繋がること。
それが、私の目標です。
どうでしょう?
本当にありそうな話です。
(全くの架空ストーリーなので、アルパカストールと検索ググらないでくださいね。。)
ヒーローズジャーニーを自己紹介に取り入れると、このような構成になります。
文字で読む分には、面白いかもしれません。
ですが、自己紹介の場面でいきなりこの話をされたらどうでしょう?
相手の仕事内容もロクに理解してない中、こうしたエピソードが出てくると、「長い」と感じてしまいます。
そして、どのような関わりをすれば良いかを考える前に、聞けなくなってしまうことでしょう。
自己紹介をストーリーの形でするのは、聞き手にとってプラスになるとは限らないのです。。
「未来のイメージ」が先。「ストーリー」は後。
自己紹介の目的は、聞き手にとって、自分は何を提供できるかをお伝えすること。
自分と関わることで、聞き手の未来がどう変わるか?をイメージさせてあげることが大切です。
ところが、ストーリー型で伝えてしまうと、「未来」の話が一番最後になってしまいます。
<過去→現在→未来>
この順番で構成されるからです。
自己紹介の鉄則は、まずは「未来」のイメージ。
それから、現在・過去に触れていきます。
先ほどの例の場合は…
人生最高の肌触りであなたの首を包みます。
株式会社アルパカの山田です。
弊社は日本で唯一、ペルーからアルパカ毛のストールを輸入しております。
シルクより滑らかで、カシミヤより暖かい。
全く新しい肌触りが大好評で、先月は渋谷の東急ハンズで催事が組まれたほどです。
この商品を通し、ペルーと日本の橋渡しができたらと考えております。
本日数点サンプルをお持ちしたので、試しに触ってみてください。
どうでしょう?
聞き手としては、とっても聞きやすく、触りに行きたくなったことでしょう。
ストーリーで構成するより、あくまで「未来」からお伝えする。
これが、『感動自己紹介』の原則です(^-^)
ストーリーを自己紹介に生かすコツ
ちなみに、ストーリーを生かす方法もあります。
それは、未来のイメージを伝えた後に、ストーリーを取り入れるというやり方です。
先ほどの例なら、「新しい肌触りが好評だ」といった後に、部分的にストーリーを加えると良いでしょう。
商品との出会いから現在までを全部伝えるのではなく、一部を切り取ります。
このビジネスがスタートできたのは、チコさんとの出会いがきっかけです。
彼が丹精込めて縫い上げたストールを触らせてもらった時、私はとても感激しました。
「手作業だからたくさんは無理だ」と渋るチコさんをなんとか説得し、輸入が実現し、こうして日本にも最高の肌触りを提供できています
こんな感じで、ストーリーを加えるなら、要点を補足する形が望ましいでしょう。
ストーリー型で構成するのではなく、エッセンスとして活用する。
あなたのストーリーをうまく活かし、感動を生み出しましょう(*^-‘)b
<<自己紹介で損する人・コンテンツ編〜こんなことを言うと嫌われます。
お知らせコーナー
More from my site
アラヤ ノブトシ
最新記事 by アラヤ ノブトシ (全て見る)
- サイトのデザイン変わります。 - 2017-07-07
- 中小企業の死活問題!?「ヒューマンウェア教育」が今後の課題! - 2017-07-07
- 教育はクリエイトする時代 - 2017-05-27