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「禁煙」が当たり前だと「喫煙者」はどうするか?

僕はカフェが大好きです。

コーヒーの味も大切ですが、

「リラックスでき、パソコン仕事OKな空間か」

がもっと大切なカフェ選びの基準です。

そして、もう一つ。

タバコを吸わない僕としては、

「禁煙席が確保されている」とありがたい。

先日、アポイントの合間に40分時間が空いたので、

カフェを探したのですが…

付近にはレトロな雰囲気の喫茶店しかありません。

IMG_5073

分煙されていない店が多いので、普段は絶対に入らないのですが…

仕方なく入ると…

そこは「喫煙者の憩いの場」でした。

僕以外、喫煙率100%!

パーフェクトにモクモクしていました!

 

その後も、入ってくるお客さんは、皆さん喫煙者。

どうやら、タバコが吸える空間だと、

しっかり認知されているようなのです。

「どの時間帯に来ても、タバコが吸える」

これは、この店らしい「ニーズ」の満たし方であり、

独自の強みですね!

禁煙化が進み、肩身が狭くなる喫煙者にとって、

「タバコが吸えてくつろげる喫茶店」はとっても嬉しい空間。

他のカフェにはない、独自の強みになり得るようです。

 

社会の流れに逆行すると、新しいニーズが生まれる

社会が「禁煙化」へと動いている

→喫煙者の居場所が制限される

→喫煙者にとって居心地の良い空間が激減する

→そんな人々に居心地の良い空間を提供してあげる

これは、喫煙者の立場に立った、

立派な「顧客満足型ビジネス」ですよね。

 

このように、特定のお客様の、

「声を大にして言いにくいニーズ」に応えるという発想は

とても面白いと思います。

恰幅の良い殿方向けの、「3L以上の紳士服店」もそう。

抜け毛が気になる方向けの、「育毛サロン」もそう。

 

タバコについても、

「もっと喫煙者に優しくして欲しい!」とは言いにくいご時世に、

喫煙できるスペースをそっと提供してくれる。

この目線は嬉しいですよね。

 

 

事業の弱点から、新しいニーズを考える

では、こうしたニーズをとらえるにはどうすれば良いのでしょう?

僕は、「現在の事業の弱点」が、

かえって新しいビジネスチャンスになると思っています。

 

先ほどの喫茶店がまさにそう。

世の中は禁煙化が進んでいる。

スターバックスは全席禁煙を約束しています。

他の大手カフェチェーンも、分煙が基本です。

社会の流れは禁煙化。

一般的な目線からすると、

「禁煙じゃない」=「弱点」なのです。

このように、社会的な常識から考えてしまうと、

「それじゃあ、せめて時間帯によって禁煙によう!」とか、

「設備を入れて、分煙にしよう!」と、

社会的ニーズに対応する動きを取るべきな気がしますよね。

 

ところが、真逆から見ることで、

新しいニーズが見えてきます。

「タバコが吸える」=「喫煙者にとってありがたい空間」なのです。

 

時代に乗り遅れた?

いやいや、うちはあえて時代に乗らない!

タバコを吸いながらコーヒーを飲んで寛いでもらいたいんだよ!

 

こうした立場でいればOKなのです!

あえて逆から考えるのですね。

 

インターネット時代を逆から見ると?

こんな例もあります。

僕は独立する直前、自然食品の卸し問屋でルート営業をしていました。

営業先は、個人経営の自然食品店がメインでした。

これまで対面での集客しかしてきていないので、

ブログやFacebookなんて使ったことがない。

社会は「インターネット」が当たり前で、ホームページがあるのは基本。

そんな中、未だにチラシやDM等アナログな手段で情報発信をしているお店が多かったです。

世間の流れからすると「時代遅れ」ですよね。

 

当時の僕は、営業先の店主さんにこう言っていました。

「世の中はネット社会なんですから、ホームページぐらいもたないといけませんよ」

「ホームページがあるなら、ブログやFacebookもやったらどうですか?」

社会の流れについて行かせようと考え、

お尻を叩いていたわけです。

 

ですが、逆から考えると、こんな発想もあり得ます。

 

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ネットをうまく使えない人にとっては、どんなニーズがあるだろう?

そういうお客さんには、年配の方が多い。

ネットに苦手意識がある、というより、そもそもネットに繋ぐ手段がないのでは?

使えたとして、ガラケーのメール機能ぐらいだろう。

チラシを読むにしても、文字が小さいと読みづらいだろうな。

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ここまで想像できれば、どのような情報発信が喜ばれるかイメージできますよね。

・チラシはワープロをやめて手書きで大きな文字にする

・誕生日にDMを送ってあげる

・季節のオススメが伝わるメルマガを発行する

登録手続きは、お店の人がしてあげる

(メールの開き方も教えてあげる)

 

 

あえて、「ネット化の流れ」を逆からとらえると、

こんな目線が可能なのです。

時代に乗れないなら、「乗らない」道を選ぶ。

そして、あえて強みにする方法を考える。

 

 

申し訳なさそうに、「うち、分煙じゃないんです」というよりも、

「当店はタバコ吸えます!」と明快に立ち位置を示す。

喜ぶお客さんは必ずいます。

 

 

あなたのビジネスの場合、

弱点はなんですか?

世間に置いていかれているのは、どんな点ですか?

 

その中で、逆にニーズがありそうなのはどんなことでしょう?

健全に開き直ることで、あなたらしいオンリー1ができるかもしれませんよ!

 

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