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この記事の目次
〈どうしても好きになれないヒーロー・スパイダーマン〉
中学生の頃、仲良し4人組で映画を観に行きました。
その映画は『スパイダーマン』
アメコミの名作が、現代の映像技術で蘇る!
非常に前評判が高く、僕たち4人組はとても楽しみに出かけたのです。
ところが、映画を見終わり、僕らは落胆しました。
中学1年の僕らにとって、スパイダーマンはあまりカッコ良いとは思えなかったのです。
それはなぜか?
主人公のピーターが魅力的じゃなかったから。
一生懸命戦っているのですが、
どうにも、ヒロインのMJのために戦っている感が否めなかったのです。
どうしても好きになれないヒーロー・スパイダーマン。
この感覚は、大人になった今も変わっていません。
…実は、このエピソードには、
応援されるビジネス創りのヒントが隠されています。
人から応援されるビジネスに欠かせない要素とは、
〈自分より大きなミッション〉
自分のためではなく、自分以外の誰かのために働いているか?
それが、応援を得られるかどうかを分けるのです。
〈個人的な使命感で戦うスパイダーマンには共感が欠けている〉
スパイダーマンのあらすじはこうです。
ーーーーーーーーーー
主人公・ピーターはどこにでもいる理系の高校生。
頭は良いけど、イケてない。
オタク系の青年です。
そんな彼が、ある日超人的な能力を身につけてしまった。
(遺伝子操作された毒グモに刺されてしまったのです!)
その能力を生かし、ニューヨークにはびこる悪人を懲らしめる。
※注1:ピーターは、人助けだけじゃ食っていけないので、
スパイダーマン姿の自分を写真に収め、
新聞社に売って生計を立てます。
自撮りの先駆けですね。
※注2:ピーターはヒロインのMJにメロメロで、
彼女の身に危機が迫る度、助けに現れます。
謎のヒーロー・スパイダーマンに、MJもメロメロです。
そんな折、これまた超人的な能力を持った悪党・グリーンゴブリンが現れる。
ヒロインのMJを守るため、スパイダーマンはグリーンゴブリンに立ち向かう。
ーーーーーーーーーー
スパイダーマンは、こんなお話です。
ピーターにとっての戦う理由。
観衆から見ると、「MJを守る為」に見えてしまいます。
悪との戦いは確かに描かれるのですが…
個人的な理由のために戦っている印象が強い。
そのため、観衆としては、
「心からの共感」がしづらいのです。
せっかくカッコ良いアクションを披露してくれるのに、
もったいないですね。
〈思わず応援したくなるミッションに生きるアイアンマン〉
一方、同じアメリカンコミックのヒーローの中で、
自然と応援されるキャラクターがいます。
それはアイアンマン!!
ーーーーーーーーーーーー
巨大軍事企業の社長であり、超天才発明家のトニー。
アフガニスタンでの新兵器のプレゼンテーションが成功を収めた直後、
彼はテロ組織に襲われ、拘束されてしまいます。
そこでトニーが目にしたのは、自社の製品がテロ組織に使われている光景。
戦争やテロの種を蒔いていたのは自分だった!
その事実にショックを受けた彼は、
軍事兵器の開発を止め、
テロ撲滅のためのスーツ=アイアンマンを開発するのです!
ーーーーーーーーーーーー
主人公トニーにとって、戦う理由とは?
テロを撲滅すること。
その背景は、
自の目で見た、テロ組織の惨状でした。
自の命を懸け、人類全体の平和のために戦う
アイアンマンの姿はとても魅力的です。
思わず応援してしまいます。
・ヒロイン・MJのために戦うスパイダーマン
・世界平和のために戦うアイアンマン
あなたなら、どちらにより共感しますか?
きっと、多くの人は、
アイアンマンを選ぶのではないでしょうか。
それは、アイアンマンのミッションが、
人ごとではなく、自分ごとだから。
応援されるには、ミッションに人を巻き込むことが大切なのですね。
〈自分より大きなミッションを描いていますか?〉
人から応援されるミッション。
僕は、「自分より大きなミッション」と呼んでいます。
自分より大きなミッション。
これは、「自分のため」ではなく、
「人のため」に人生を使うということ。
〈自分のため〉のミッションとは?
ーーーーーーーーーー
・人から好かれるため
・金儲けのため
・楽をして生きるため
スパイダーマンは、
「MJに好かれるため」=「自分のため」に戦っているように見えるから、共感しにくい。
ーーーーーーーーーー
〈人のため〉のミッションとは?
ーーーーーーーーーー
・商店街の活性化のため
・世界平和のため
・環境保全のため
・愛する家族のため
規模の大小が大切なのではなく、
自分以外の誰かのために生きる。
そんなミッションに、人は思わず共感してしまいます。
ーーーーーーーーーー
HONDAの創業者・本田宗一郎氏は、
「技術は人のためにある」と語っていました。
結果的に、同じエンジンを開発するにしても、
・より安全でより便利な暮らしのために取り組む
・自分の評価や給料を上げるために取り組む
この2つには、大きな差があります。
「人のため」に技術を活かす。
そのミッションがあったから、
HONDAは多くのファンを掴んでいます。
「自分より大きなミッション」
あなたは描いているでしょうか?
無理に大きなミッションを描くのではなく、
あなた自身にとって、魅力的なミッションを描く。
そこに向かって働くうちに、
きっと応援の声が生まれてくることでしょう!
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