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「お金より気持ちが大切」を強烈にイメージさせられた体験

あれは、僕が１１歳の頃でした。

小学校の道徳の時間の定番・「さわやか三組」を観るという授業がありました。

（現在もやっているのでしょうか？）

その日の舞台設定は、「母親の誕生日」

（主人公の少年の名前は忘れてしまったので、仮に浩平くんとします。）

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母親の誕生日前夜…。

浩平くんは、特に何の準備もしていませんでした。

翌朝、「おめでとう」と伝えれば良いかなと考えていたのです。

そして、誕生日当日…

浩平くんの姉（恐らく中学２年）は、ちゃっかりとプレゼントと手紙を準備していました。

嬉しい誕生日プレゼントをもらい喜ぶ母。

一方、浩平くんは、姉の抜け駆けに動揺します。

プレゼントは無い。

「おめでとう」と伝えれば、母親は喜ぶだろう。

でも、それだけだと示しがつかない。

そこで…浩平くんは、思い切った行動に出ます。

お小遣いからなけなしの千円札を取り出し、母親に渡したのです。

すると…

母親はものすごく残念そうな顔をしました。

そこで、父親が待っていましたとばかりにこう言ったのです。

「浩平、お金より気持ちの方がよっぽど大切なんだぞ…」

母がお膳立てし、父が決める！

鮮やかな教訓レクチャー！！

浩平くんは、ショックのあまり家を飛び出し、ダッシュで学校へと向かったのでした…

 

細かな内容は端折りますが、大体こんな内容でした。

１１歳の僕には、なかなかのインパクトでした。

仮に、担任の先生から、「お金より気持ちの方が大切」と講義されていたら…

「理解」はしたでしょうが、共感はしなかったと思います。

「さわやか三組」あなどるなかれ。

実は、伝えたいコトを伝える流れが、とても上手に作られているのです☆

 

その言葉が伝わるには流れが大切

「さわやか三組」に衝撃を与えれれたエピソードをお伝えしました。

ストーリー仕立てだから、「お金より気持ちの方が大切」という言葉にインパクトがあった。

それは事実。

ただ、本当に大切なことは、言葉を届けるために「共感のプロセス」を踏んでいること。

どういうことでしょう？

 

「さわやか三組」の場合、鍵となる言葉が登場する前に、プロセスを踏んでいます。

・身近な舞台…「母親の誕生日」という身近な場面

・思わぬ展開…「姉の抜け駆け」

（浩平くんがそう感じただけですが…）

・失敗…「千円札を渡し残念がられる」

 

こうした流れを踏むことで…

「うんうんわかる！！」と共感しながら、ストーリーを追えます。

そして、鍵となる言葉を受け容れる準備ができるのですね。

そして…バーン！と「お金より気持ちの方が大切」という主題が提供された時、その言葉は深く伝わるのです。

イメージを刺激し、共感や感動を与えるには、何を伝えるかも大切。

ですが、プロセスを踏むことがもっと大切なのです。

 

ブログやメルマガでも使えます！！

この伝え方は、日々の情報発信の場面でも使えます。

例えば、僕はこういうブログを面白くないなぁ…と感じてしまいます。

 

＜３段論法系＞
主題→なぜそれが重要かの理由が３つ提示される

例）主題「起業家は自己投資が大切」

・頭でわかっただけでは、本当の知恵や経験にはならない

・自ら投資するから、前のめりに吸収できる

・だから、身銭を切って自己投資しよう！

 

＜主観ゴリ押し系＞
筆者の主張をゴリゴリと書く

例）主題「起業家は自己投資が大切」

・私がどれだけ自己投資してきたか

・その中から、真の学びを得られ、今の成功がある

・だから、身銭を切って自己投資しよう！

 

正直に言って、どちらもよくあるパターン。

前者だと、わかるけど…腹落ちはしにくい。

それに、面白みに欠けます。

後者だと、わかるけど…自分ごととしては理解しにくい。

むしろ、自慢話に聞こえることすらあります。

 

伝えたい「主題」（言葉）がいくら正しくても…

相手に受け容れ準備をさせなければ、伝わらない。

そして、しっかりとプロセスを踏んで共感を作っておかないと…

せっかく価値ある教えでも、腹落ちさせられません。

 

そこで、こんな流れで伝えることをオススメします。

・身近な例で受け容れ準備

・その例を通して理解＆共感を生み出す

・自分が伝えたい主題を伝える

 

今日の記事なら…

・身近な例…「さわやか三組」の「母の誕生日」というテーマの例

・理解＆共感…なぜ、「お金より気持ちの方が大切」という言葉が響いたかの解説

・伝えたい主題…相手に受け容れ準備を取らせてから、伝えたいコトを伝えましょう。

この流れで、ストレスなく伝えたいコトが伝わると思います。

 

あなたは、普段どんな流れで「伝えたいコト」を伝えていますか？

もしも、今でも「ポイントは３つです！」というように伝えているとしたら…

本当に伝えたいコトが伝わっていないかもしれません…

相手が受け容れやすい流れを考え、「スムーズに伝わる」を目指してみましょう☆

 

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アラヤ ノブトシ

C&Pプロデューサー・アラヤ ノブトシ 《強いコンセプト》×《魅せるパッケージ》でシンプルに売れる企画をつくります。 プロデュースは最短１２０分からできます。